初めてのDTM制作Vol1. 基本動作とポイント

初めてのDTM制作Vol1. 基本動作とポイント

DTM(デスクトップミュージック)は、パソコンを使って音楽を作るための手法です。今回は、DTMを始めたいけれど、何から始めれば良いかわからない!という方々の為に、日本最大のDTMメディアサイトSLEEP FREAKSの講師を務め、多くのアーティストへ楽曲提供を行う"Bill’s House"の松下先生監修のもと、DTMの基本動作とポイントについてご紹介します。

 

STEP1. BPMとコード進行を決める

最初に、楽曲のテンポ(BPM)とコード進行を決めます。BPM(Beats Per Minute)は楽曲のスピードを決定する要素で、曲の雰囲気に合ったBPMとコード進行をしっかりと決めておくと、後のステップで音楽を組み立てやすくなります。

 

1. BPMを設定: ジャンルに合ったBPMを設定します。例えば、ポップスなら120〜130BPM、ヒップホップなら80〜100BPMなどが一般的です。

2. コード進行を決定: 自動生成ツールを使うか、好きな曲からコード進行を真似します。C-G-Am-Fのようなシンプルな進行から始めるとよいでしょう。

 

STEP2. 楽曲全体の構成を考える

BPMとコード進行を決めたら、次に楽曲全体の構成を考えます。どの部分にどの楽器を配置するか、どのタイミングで展開を持たせるかを計画します。これにより、楽曲が一貫性を持ち、聴き手を引き込む流れが生まれます。楽曲の構成がしっかりしていると、後の打ち込み作業がスムーズに進みます。

 

1. セクションを決定: 楽曲をイントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、ブリッジ、アウトロなどに分けます。

2. 各セクションの役割を考える: イントロで曲の雰囲気を伝え、サビで盛り上がるように、各セクションの役割を意識します。

3. 構成を図にする: 簡単なスケッチやメモで、曲の流れを視覚的に把握できるようにします。

  

STEP3.  作りたいジャンルのドラムパターンを勉強して打つ

次に、作りたいジャンルに合わせたドラムパターンを作成します。まずは、リファレンスとなる楽曲を聴いて、ドラムパターンを研究しましょう。ジャンルによってリズムの特徴が異なるため、しっかりと理解してから打ち込みます。ジャンルに適したリズムができると、全体の雰囲気が一気に整います。

 

1. リファレンス曲を聴く: 作りたいジャンルの楽曲を聴いて、リズムパターンを分析します。

2. 基本パターンを打ち込む: キック、スネア、ハイハットを使って、基本的なドラムパターンを打ち込みます。シンプルなパターンから始めて、徐々に複雑な要素を加えていきます。

3. バリエーションを加える: フィルインやシンバルクラッシュを加えて、リズムに動きを持たせます。

 

 

STEP4. メロディやフレーズ、コード楽器を打ち込む

ドラムパターンができたら、次にメロディ、フレーズ、コード楽器を打ち込みます。シンセサイザーやピアノなど、楽曲に合った音色を使うことで、全体のクオリティが上がります。メロディやコードは、楽曲全体の魅力を決定づける要素です。音色にこだわり、楽曲に適したサウンドを作りましょう。

 

1. メロディを打ち込む: コード進行に合わせて、メインのメロディを作成します。シンプルなフレーズから始めて、徐々に展開させます。

2. コード楽器を追加: ピアノやパッドなどで、コードを演奏する楽器を追加します。これにより、メロディとリズムが一体となります。

3. 音色を選ぶ: 使用する音色が楽曲に合っているか確認し、必要に応じて調整します。

  

5. 全ての音を参考にしている楽曲と聞き比べてバランスを整える

すべてのトラックを打ち込んだら、楽曲が全体としてまとまりのあるものになるよう、最終的なバランス調整に移ります。参考にしている楽曲と自分の楽曲を聞き比べることが重要です。客観的な耳でミックスを行い、バランスが取れているか、全体の音量やエフェクトが適切かをチェックし、ミックスを整えます。

 

1. 参考楽曲と比較: 自分の楽曲を、リファレンスとしている曲と聞き比べます。音量、エフェクト、パンなどが適切か確認します。

2. バランス調整: メロディ、リズム、ベースの音量を調整し、各トラックがしっかりと調和しているか確認します。

3. 最終チェック: 楽曲全体を通して再生し、違和感があれば再度調整を行います。

 

今回ご紹介した内容を参考に、皆さんも自分に合ったDTM制作方法を見つけて、音楽制作の幅を広げながら、DTM制作を楽しんでください!次回は、DTMを始めるために必要なものや、おすすめの機材・ソフトについてご紹介します

 

Bill's House

日本人数名で構成された少数精鋭のクリエイタ一集団。メロディメーカーやビートメーカーなど、専門性の高い役割分担が特徴である。多様なジャンルに柔軟に対応できるだけでなく、先進的な海外サウンドと日本の受け入れられるキャッチーなメロディや歌詞を融合した楽曲を制作可能。アジアの音楽シーンをリードする新たなJ-POPスタンダードを確立し、世界へ向けて活動を展開している。  

 

・あんさんぶるスターズ! ! Switch x Eden「Majestic Magic」作/編曲
・電音部「Crush」作/編曲
・永久少年 Eternal Boys「Eternal」作/編曲
・TVアニメ「永久少年 Eternal Boys」
・KIRA/ Birthday「Yum!」「Pathetic Love」作/編曲
・竹内唯人「See The Light」作/編曲
・TBSテレビ「王様のブランチ」エンディングテーマ
・Ed Sheeran EP=(イ コールズ)"Overpass Graffiti"MVエンディングテーマ
MARINA「Shape Of You Japanese Girls Lyric Ver.」編曲

 

 

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